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2024年6月17日月曜日

最近、図書館で本を借りたりする

 本を買っても積読なることも多く、場所も取るので買うのが億劫に。
ふと、図書館で借りれば、読まなくても場所は取らないし、何より返却日時があるので締め切り駆動で読むだろうと算段したところ、なかなかいい感じで読んでいる。


#書名著者形態感想
1理論疫学者・西浦博の挑戦-新型コロナからいのちを守れ!西浦 博図書館モデル化の話が面白い。かなり政府にイラついているのがわかる。
21100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録尾身 茂購入科学者の立場で政策にどこまで伝えるかという葛藤とあるべき役割分担を政府が行わないというイラつきが伝わる。
3保健所の「コロナ戦記」関 なおみ図書館コロナでは何でもかんでも保健所のように扱われたが現場の苦労がしのばれた。
4ずる 嘘とごまかしの行動経済学ダン アリエリー図書館雑学的な感じな書き方だったので途中まで読んで返してしまったが、人間の判断基準がシンプルではないと伝えてくれた。
5記者会見ゲリラ戦記畠山 理仁図書館記者会見の自由化など当たり前に思うが民主党政権でやっと扉が少し開いたと分かった。当時の原口総務大臣は真っ当だが、今の原口さんはどこに行ってしまったのだろうか。
6ばらまき 河井夫妻大規模買収事件 全記録中国新聞「決別 金権政治」取材班図書館21世紀も過ぎて大規模買収など信じたくもないし、それを隠ぺいする人が多くいることに驚く。
7ルポ 特殊詐欺田崎 基購入ルフィー事件の前に読んでいたが、犯罪のエコシステムに驚くと同時にサイバーの世界も同じだなと思った。
8農協の闇窪田 新之助図書館自爆営業とかの世界がまだあるのかと驚く。
9「トランプ信者」潜入一年: 私の目の前で民主主義が死んだ横田 増生図書館今年がまた大統領選挙であるが、なぜあの議会襲撃のあともトランプ支持が続くのか理解しがたい。
10ユニクロ潜入一年横田 増生図書館最下層のバイトがパートナーという名称にびっくり。
11潜入ルポ amazon帝国横田 増生図書館倉庫内で人が倒れても、人を助けることを優先しないルールなどひどい。

2021年2月7日日曜日

岩波新書の「マーティン・ルーサー・キング」、「アメリカ黒人の歴史」を読んで

2020年5月から盛り上がっているBLM(Black Lives Matter)運動を受けて公民権運動などを改めて読むかと思い、岩波新書の

を読んでみた。
今までキング牧師の非暴力を知ってはいたが、漠然として非暴力かと思っていた。それが成功への戦略にもとづいて組織的にやっていたという事を初めて知った。曰く、非暴力行動であるから、女性も子供も参加ができる。非暴力デモに対して白人至上主義者たちが暴行を行う。そのような弱者を暴力で排除する事が報道されると白人至上主義の組織内部から良心に耐えかねて崩壊に進む。これを実現するために、罵声を浴びせられても暴力を振るわない訓練や、拘留された際の保釈金を用意する。そして暴力的な対応が想像される地域を狙って行進などを行う。暴力で痛めつけられること自体が目的というか表現としての考えであった事は知らなかったし、死ぬかもしれないという手段を選択するという状況に驚いた。

憲法は平等をうたっているはずが「分離すれども平等」とされ、黒人専用座席などと日常に差別される状況があり、投票するにも識字試験などで言いがかりで黒人の権利を奪いっている状況であると。

闘いの歴史に引き込まれて読んでいった。
バスの後部座席が黒人専用席で前方の白人専用席が混んでくると黒人は立たされる。これを拒否して逮捕された事をきっかけに黒人がバス利用を拒否したバスボイコット運動。学生がカウンターで座り込むシット・イン運動など。そして事あるごとにリンチであったりと黒人が殺されいく状況で体を張って訴えている事に息が詰まる。

アメリカ黒人の歴史の方は、黒人奴隷などの話からして、不条理極まりないもので、なんともやりきれない。19世紀の黒人奴隷逃亡支援の地下鉄道という組織の事も初めて知った。先日のニュースによるとこの地下鉄道の闘志が米国20ドル札の肖像に採用されると言っていた

このような活動が続いている中でBLMという運動が出てくるという事は未だ克服できていない身近な問題であることが改めて認識した。

2019年11月5日火曜日

英語の民間試験導入のゴタゴタ―議事録などを探して―

英検などの結果を大学入試に使う件について直前で延期になった。以前より制度設計がハッキリせず、大学側もどのように使うか良く分からない状態で受験生にやらせようとするのは無理がありすぎると思っていたので、ひとまずマシな方向になったような気がする。
これでも試験団体、大学、塾、高校と色々なところにはハレーションがあるとは思うが。

さて、もともと何で検討不足で進んだのか知りたいなと調べてみたが
文科省がこの制度を打ち出したのは、17年7月に発表した「大学入学共通テスト実施方針」です。この方針を検討したのは文科省が16年につくった「検討・作業グループ」ですが、同省は議事録を公表しようとしません。畑野議員が「新制度の検討・決定過程を明らかにせず実施することは許されない」とただしたのに対し、文科相は「(答弁を)持ち帰らせてほしい」としか答えませんでした。
(新聞赤旗より)

とある。
検討・作業グループとは何だろうと調べると


の事かな。
でも記事には2016年に作ったとあるが、資料は「第10回【開催日時:平成29年5月22日」(平成29年=2017年)が一番古くて、それ以前が置いてないんだよね。なんでだ。第10回の議事要旨にすでに「英語だけ資格・検定試験を活用して公平性を担保できるのか」と記載があるので、この時点では議論に載っているのか。これより過去がないことが国会論戦の話なのか?

同じように新聞記事をあさると、
実際、民間試験導入のプロセスには業者による利益誘導のにおいがプンプンする。民間試験を巡り文科省の有識者会議の傘下に設置された協議会には、ベネッセの高校事業部GTEC事業推進課長や日本英語検定協会の制作部研究開発課主任らが名を連ねていたからだ。
(日刊ゲンダイより)
とこちらにある有識者会議と協議会は


のことなのだろうか。
上記の有識者会議は第1回が平成26年(=2014年)2月26日で一番新しい第9回が平成26年(=2014年)9月26日。第1回から資格試験を使う話は話題にはなっている。
連絡協議会の方は第1回が平成26年(=2014年)12月2日で、最新は第2回の平成27年(=2015年)3月17日になっている。第2回は資料しか置かれていないので良く分からない。
連絡協議会の第1回の議事録に
9月末にまとまりました「英語教育の在り方に関する有識者会議」の報告を受けまして、当面の本年度それから来年度にかけての取組としてまとめさせていただいたものでございます。
 まず、4技能を測るということでございますが、1番目の英語の資格・検定試験及び活用促進に係る情報提供でございます。
とあるので、日刊ゲンダイの指摘する会議体はこれでよさそう。
記事にある参加メンバーの話は委員名簿で確認出来て確かにベネッセや英検の人が参加してる。
ただ英検に関しては10月2日、3日に文部省への恨み節にしか聞こえないプレス(後で削除)をだしているからなぁ(残っているのは訂正後の10月3日10月7日のこっちも振り回されて辛いんだよという文章)。

それにしても連絡協議会の第1回の議事録で中村(岩手県立大学盛岡短期大学部学長、全国公立短期大学協会副会長)さんの発言された内容が5年たった今まで解決されなくて、破綻してしまっただけでは無いのかね。
【中村委員】  私は地方の公立大学、公立短期大学の立場から発言をさせていただきますが、今日はいろいろ検定試験のお話を伺いましたけれども、本学の学生たちの英語の力を考えたときに、えらい遠い話のように感じました。
(中略)
 御承知だと思いますけれども、被災地は特にそうですが、塾もありませんし、家庭教師もいませんし、学校での授業だけが頼りで学んできている。
(中略)
 この教育の環境の格差、それから当然それに経済格差もありますので、そこをどう考えながら地方の教育のレベルを上げていくかについて、お考えいただいた上で、この入試問題についても御検討いただければ有り難いなというふうに思っております。
 p.s
どうでも良いけど和暦で書かれると全然頭に時系列が入ってこないので最低西暦と併記してくれないかな。